MySQLデータベーススキーマを作成
以下ではローカルマシン(ローカルホスト)でRapidMiner Serverを使用する際に、オープンソースのデータベースサーバーを簡単に作成する方法を紹介します。この例ではMySQLデータベースを作成していますが、どんなデータベースプラットフォームでも作成できます。
この例では以下の認証情報を使用します。
フィールド | 値の例 |
User | rmUser |
Password | pswd |
Database schema name | rapidminer_server |
以下の説明ではMySQL WorkbenchのようなGUIを使用したデータベース作成方法、あるいはCLIを使用した作成方法を紹介します。
コマンドラインを使用
RapidMiner ServerをLinuxマシンにインストールする場合など、GUI SQLエディタを使用しない場合は以下の手順を使用します。
1.MySQLをダウンロード、インストールします。
2.max_allowed_packetの値を最低256M(推奨512M)に変更し、リポジトリに大きなモデルを保存できるようにします。この設定を不変にするために、MySQLの設定ファイルmy.iniで保存してください。Windows システムではこのファイルは通常C:¥Program Files¥MySQL¥MySQL Server X.Y* あるいは C:¥ProgramData¥MySQL¥MySQL Server X.Y*にあります。一方で、Unix系のシステムでは/etc/.にあります。MySQLの公式ドキュメントを確認してください。詳細はこちら。
3.コマンドラインからデータベースを作成する。
create database rapidminer_server;
4.以下のクエリを実行して新規にユーザを作成し、ローカルマシン上のrapidminer_serverデータベースへの権限を与えます。
grant all privileges on rapidminer_server.* to rmUser@localhost identified by 'pswd';
なお、上記が上手く行かない場合は、下記のように二段階に分けてください。
create user 'rmUser@localhost' identified by 'pswd';
grant all privileges on rapidminer_server.* to 'rmUser@localhost';
権限が与えられたら、RapidMiner Serverデータベースの作成は終了です。ユーザー名、パスワード、スキーマ名を記録し、インストールの説明に戻りましょう。
GUIを使用
この説明ではMySQL Workbenchを使用したデータベースの作成方法を紹介します。
1.MySQLをダウンロード、インストールします。
2.MySQL Workbenchを管理者として起動します。(右クリックで管理者として実行)
3.スキーマのリストを右クリックし、Create Schema…を選択してデータベーススキーマを作成する。
4.スキーマ名を入力して、collationを’utf – utf8_bin’に設定する。その後Applyをクリック。
5.Apply SQL Script to DatabaseウィンドウでApplyをクリックし、スキーマを作成するSQLコマンドを実行します。
6.Finishをクリックします。左のペインに新しいスキーマが作成されていることを確認できます。スキーマ内にまだテーブルはありません。
7.ManagementメニューからUsers and Privilegesを選択し、Add Accountをクリックします。上で記載した認証情報を入力します。Schema Privilegesタブに移動し、Add Entry…をクリックします。新規に作成されたデータベーススキーマを選択します。Select “All”をクリックしてこのスキーマに関する全ての権限を新規ユーザーに与えます。Applyをクリックします。
8.ManagementメニューからOptions Fileを選択し、Networkingタブをクリックします。max_allowed_packetエントリを見つけて少なくとも256Mに変更します。Apply…をクリックし、新しく出現するダイアログでもApply…をクリックします。詳しくはMySQLの公式ドキュメントを確認してください。
Could not save configuration fileというエラーが発生した場合は、管理者としてMySQL Workbenchを実行できていません。管理者として再起動し、もう一度試してください。
9.最後に変更を適用したら、データベースを再起動してください。InstanceメニューからStartup/Shutdownを選択し、Stop Serverをクリックしてください。
これでRapidMiner Serverデータベースの準備が完了しました。