RapidMiner(ラピッドマイナー)はデータ可視化、データ加工、モデル作成、評価、運用まで一括サポートする機械学習プラットフォームです。KSKアナリティクスはRapidMinerの正規販売代理店です。

RapidMiner Studioからプロセスをスケジュール実行する方法


プロセスを特定の日付と時間に実行するために、または定期的に決まった時間に実行するために、スケジューリング機能を使用します。この機能はRapidMiner Serverで保存されたプロセスでのみ有効です。

 

スケジューラーへのアクセス

RapidMiner StudioのProcessメニューから、Schedule Process on Serverを選択してください。

 

Run process on RapidMiner Serverのダイアログが開きます。デフォルトではスケジュールタブが開かれています。

 

項目を入力しScheduleをクリックすると、プロセスの実行、またはスケジュールができます。

以下の表では、設定の解説をします。

項目 概要
Repository プロセスを実行するサーバーインスタンスを選択します。またはCreate repository(緑のプラスマーク)をクリックし、新しいサーバーリポジトリの設定をします。
Process location プロセスを実行したいロケーションを参照するか、入力してください。
Process execution queue プロセスを実行するキューを選択します。デフォルトでは、簡単なプロセス実行キューが一つしか用意されていませんが、それがほかの実行を制限することはありません。必要に応じて、追加でキューの設定が行えます。
Now Scheduleをクリックすると、選択されたプロセスを実行します。これは、Run on Server Nowオプションと同じような機能ですが、デザイン画面のプロセスビューを開かずにプロセスとロケーションの選択ができます。
Once 選択したプロセスを実行する日時を設定します。カレンダーを使って日付を選択するか、手動で日付を入力します。時刻は項目の中に手動で入力します。
Cron schedule Cron式を使用し、特定のプロセスを繰り返しスケジュール実行したい時などに使われます。また、一回のみの実行をスケジュールすることもできます。

 

Cron式の構築について

Cron式を構築するには1)式を手動で入力、または2)Cronエディタの使用、の2つの方法があります。

 

エディタを使用した場合、エディタで設定を終えると、RapidMinerはそれをCron式に変換します。

 

式の入力が完了すると、StartEndを使って、この式を適用する開始日時や終了日時を設定できます。

 

マニュアル表現のルール

RapidMinerは、Quartzのジョブスケジューラーを使ってトリガーのスケジューリングを行います。こちらのチュートリアルでは、シンタックスと例をCronを使って解説します。こちらのユーティリティは、式を構築するためのツールです。

 

Cronエディタを使用

Cron Editorを使用すると、Cron式の書き方を知らなくてもCron式を構築する事ができます。エディタを使用するには、カレンダーアイコンをクリックしてください。

 

Cron Editorはdd-mm-yyyyの日付フォーマットとhh:mm:ssの時間フォーマットを使用します。秒、分、時間Onに設定して値を入力すると、設定した秒、分、時間にトリガーが作動します。時刻は他の設定と連動しています。例えば、フィールドが15に設定されていた場合、トリガーはhh:mm:15で作動します。15秒毎に開始されるという意味ではありません。

 

注意Seconds(秒)がEvery Second(毎秒)になっていた場合、トリガーは毎秒に作動します(しかしこれは推奨されません)。フィールドをOnに設定したうえで値を入力するのが最適です。多くの場合、これはMinutes(分)にも適用されます。

 

以下の表では、Cron Editorの各項目を解説します。

設定 概要
トリガーが作動する秒(ss)を設定します。hh:mm:ssと表現します。オプションで、最初の秒(ss)から何秒か毎に繰り返す設定ができます。 0-59
トリガーが作動する分(mm)を設定します。hh:mm:ssと表現します。オプションで、最初の分(mm)から何分か毎に繰り返す設定ができます。 0-59
時間 トリガーが作動する時間(hh)を設定します。hh:mm:ssと表現します。オプションで、最初の時間(hh)から何時間か毎に繰り返す設定ができます。 0-23, 0は深夜
トリガーが作動する日にちを設定します。オプションに以下の三つがあります。

Every Day:設定した年、月、時間で毎日トリガーが作動します。
On: 指定した日(dd)にトリガーが作動します。オプションで何日かごとに繰り返す事ができます。
Use Days of Week Condition: 設定した曜日にトリガーが作動します。

1-7, 1 は日曜日
トリガーが作動する月を設定します。オプションに以下の三つがあります。

Every Month: 設定した時間、日、年で毎月トリガーが作動します。
On: 指定した月(mm)にトリガーが作動します。オプションで何カ月かごとに繰り返すことができます。
Use Months of Year Condition: 設定した月にトリガーが作動します。

1-12, 1は1月
トリガーが作動する年を設定します。オプションに以下の二つがあります。

Every Year: 毎年決まった月、日付、時刻にトリガーが作動します。
Enable Year Condition: 選択した年にトリガーが作動します。オプションで何年かごとに繰り返すことができます。

現在の年から100年後まで

 

以下の例では、1月から3月の間に毎週月曜日と水曜日の現地時刻午前7時にプロセスを実行する、という設定を示しています:

 

OKをクリックすると、Cron Editorが設定項目をCron式に変換します。

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